病原性SHP2変異の相互作用局在変化

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出典:論文ページ

今回紹介するのは、SHP2(PTPN11)の病原性ミスセンス変異が細胞内でどのように相互作用や局在を変えるのかを、近接標識プロテオミクスで体系的に描いた研究です。自己阻害を外して活性化する変異だけでなく、触媒活性を高めない変異も含め、野生型、臨床的に関連の高い10種の変異体、さらに自己阻害状態を安定化する阻害剤結合型SHP2を並列に解析し、各状態でのインタラクトームをマップ化しました。

その結果、相互作用ネットワークは変異や阻害剤の有無に依存して大きく組み替わり、いくつかの変異では細胞内局在自体が変化することが判明しました。特に一部の変異体はミトコンドリアへの局在が増加し、ミトコンドリア機能にまで影響を及ぼす兆候が示されました。本研究はSHP2シグナル伝達の理解に資する有用なリソースを提供するとともに、近接標識プロテオミクスがミスセンス変異に伴う相互作用や局在の変化を捉える有効な手段であることを示しています。

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