
本研究は、内臓リーシュマニア症(VL)の治療成功や再発の早期予測因子が不足している中、血漿由来の細胞外小胞(EV)におけるタンパク質バイオマーカーを特定することを目的としています。免疫機能が正常なVL患者からのEVのプロテオミクスプロファイルをLC-MS/MSを用いて分析し、治療後の経過に応じたバイオマーカーの変化を評価しました。
132種類のヒトタンパク質が、活動的なVL患者と治療に成功した患者で異なる発現を示しました。これにより、SAAが全血漿中で直接測定可能であり、患者管理における有望な非特異的予後バイオマーカーとして浮上しました。また、EVサンプル中にリーシュマニア属のタンパク質も同定され、ヒトサンプルにおける新たな寄生虫バイオマーカーの供給源を示唆しています。
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