FFPE組織単一細胞小器官空間プロテオミクス

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出典:論文ページ

今回紹介するのは、FFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)組織から単一細胞やオルガネラのレベルで空間的なタンパク質解析を可能にする「Filter-aided expansion proteomics」という手法です。タイトルが示すように、本手法はフィルター支援型のプロセスと“expansion”の概念を組み合わせ、組織中の微小領域を対象に空間情報を保持したままプロテオミクス解析へと橋渡しするワークフローを構築しています。FFPEという臨床現場で一般的な試料形式に対応している点が大きな特徴です。

本研究では、このアプローチを用いてFFPE組織内の単一細胞およびオルガネラ領域の空間解析を実現し、サブセルラー・スケールでのプロテオーム情報取得の実用性を示しています。これにより、アーカイブ化された臨床検体からでも、細胞内コンパートメントの違いを反映したタンパク質プロファイルを読み解く道が開かれ、病理学的評価やトランスレーショナルリサーチにおける空間プロテオミクスの適用範囲を広げる意義が示唆されます。

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