マウス血液由来小型細胞外小胞分離の改良

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出典:論文ページ

今回紹介するのは、マウスモデルの非終末採血から得た微量の血液を用いて、小型細胞外小胞(sEV)の回収法を比較・最適化した研究です。著者らはサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)と超遠心後のヨージックスノール密度勾配(UC-IDG)を、血清と血漿の双方を出発材料として評価し、ナノ粒子追跡解析、電子顕微鏡観察、そしてHPLC-MS/MSプロテオミクスで収量・純度・EVタンパク質内容を検証しました。

結果として、SECはUC-IDGに比べてより多くの小胞とEV関連マーカーを回収し、同時に血中に豊富な非特異タンパク質の混入が少ないことが示されました。さらに出発材料としては血清より血漿の方がバックグラウンドがクリーンで、タンパク質凝集体も少ないことが確認され、下流のバイオマーカ探索に有利です。本研究は、前臨床の縦断試験に適した非終末採血という制約下でも、SECを用いた血漿由来sEV分離が高い収量と純度を両立しうることを示し、神経系疾患を含む疾患バイオマーカー開発に資する実用的なプロトコールを提示しています。なお、プロテオミクス解析はHPLC-MS/MSで行われていますが、特定のMS機種やLCメソッド、Evosepの使用についての言及はありません。

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